生月天中殺は生まれた日干支から出てきた天中殺が月支にあることをいいます。

上記の命式左は戌亥天中殺で月支に戌があります。
右は午未天中殺で月支に未があります。
子丑天中殺の人だったら、月支が子か丑・・・の方が該当します。
月支というのは家系の流れで自分自身の命の源泉であり存在の原点です。
月干の位置は社会、子供、目下という意があります。
そこが天中殺現象になっている、不自然融合になっているということなんですが、
どういうことかというと、
つまり
社会と融合できない、家系と融合できない、
社会でうまく立ち回れない、家系には頼れない、
そう言った意味合いになるわけです。
そこと溶け込みにくいということです。
また、社会のはみ出し者になる、奇人変人に見られたりするという表現で書かれている資料もあります。
しかし今の時代、社会のはみ出しもの・奇人変人の定義が変わってきていますので、そこを考慮して考えた方が良いでしょう。
また、教科書には男性と女性で違うという解説もあります。
男性と女性で違うというのは、例えば女性が生月天中殺持ちで専業主婦の場合です。
この場合夫が生月天中殺を持っていないと夫にその現象があらわれることになります。
自分が専業主婦で働いていなくて夫が持っていないとしたら、夫が社会とうまく融合できないという現象になるということです。
今は共働きが当たり前の時代で、個性も認められ、個人で職業を生み出す時代でもあります。
融合しない現象はいい意味で才能として認められやすい社会です。
そもそも天中殺は枠がないということです。
つまり、目的を定めても枠がないから定まり切らず
決めたようには進みません。
定めてもうまく着地しないということです。
枠がない、つまり不安定なのですから、枠がある人とは考え方も全く違うということです。
十二支は時間の流れを指しますよね。
これが不自然ということですから「虚」です。
現実があってないようなものなのです。
生月天中殺を持つ人はしっかりした大きな会社に就職しない方がよく、
枠のなさを活かして自分だけでやる仕事や、自分の力量を発揮しやすい小さな会社に勤める、
自由さを感じられる仕事、そんな仕事が合っています。
昭和の時代には生月天中殺持ちは行きにくかったと思いますが、今の時代は生月天中殺が自由に活動できる時代になりました。
家系から自由であり、社会の枠にとらわれないで自由に生きる。
それが生月天中殺の生き方の醍醐味です。
生月天中殺を持っている方の参考になれば幸いです。