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細野晴臣さんの命式を読み解く~音楽を旅する放浪者、龍高星が際立つ宿命の生き方~

細野晴臣さんの命式を読み解く~音楽を旅する放浪者、龍高星が際立つ宿命の生き方~

みなさんこんにちは!葵です。

今回は茶以伶先生のブログをご紹介します。


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はっぴいえんど、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成、77 歳になった今も充実した音楽活動を続けています。

星野源、ハマ・オカモト、水原希子などなど芸能界でもファンが多く、今年初めの NHK の「イエローマジックショー」では、細野さんをリスペクトしている菅田将暉と仲野太賀もコンビで出演し豪華でしたね。

祖父はタイタニック号の生き残りとしても有名な方です。

個人的には「もやもやさま~ず」の街ブラに偶然居合わせ、

‟さま~ずが好きだったから“

という理由で一緒に街ブラに合流してしまった細野さんもとてもお茶目で可愛らしく、細野さんの人柄を伝える名場面だと思います。

力の抜けた不思議な魅力の細野さんの秘密を算命学の観点から読み解いていきたいと思います。

桜井和寿、藤井風などミュージシャンに多い日干支「丁亥」を年柱に持っています。

細野さんは年柱ですが、年柱「丁亥」は月柱と大半会し、特異な才能が表面化します。

細野さんの日干支「己丑」は、

”穏やかで温和、あせらず急がずのんびり我が道を行く人”

ですので、細野さんの雰囲気そのままです。

細野さんの本質、日干「己」は自然界の姿で言うと、田畑です。

母なる大地の人で、包容力があり、存在そのものが次世代を育む力を持ってます。

たくさんの次世代のアーティストを惹きつけている源になっているのでしょう。

細野さんファンを公言する有名人の方々も、そばにいるだけできっとたくさんのことを学べているのだと思います。

また、大御所でありながら、親しみやすい雰囲気は、己土の庶民性からきているようです。

田畑の人ですから、長い時間をかけてコツコツと物事に取り組み育てていきます。

こちらも息の長い音楽活動そのままです。

細野さんの日柱「己丑」の丑は月柱の未との対冲で、耕された良質な田畑になります。

月干、年干にある丁は己の田畑の肥料になりますので、耕された肥沃な田畑です。

育てる木質も、植物に大切な水質も28元の中にしっかりとあり、大きなポテンシャルを秘めた生まれです。

ただし丑―未の対冲は、本人にとってはよい働きをしますが家庭を不安定にはしてしまいます。

YMO の結成は、細野さんが坂本龍一、高橋幸宏を自宅に招き、こたつでミカンを食べながら細野さんが自分の考えているコンセプトを二人に説明したことがきっかけ。

YMOを結成した 1978 年は大運「癸卯」、年運は「戊午」です。

大運「癸卯」は、守護神巡り、東方「半会」と非常に発展性のある時期です。

年運「戊午」は細野さんにとって天中殺年です。

天中殺年に積極的に自ら始めたことはゴタゴタが多くなります。

YMO は細野さんが自らがリーダーシップをとって始めたグループ活動ですので、どうしてもトラブルをまぬがれるのは難しい運気のスタートでした。

大運は精神性、年運は現実ですから、YMO の楽曲やコンセプトなどの精神性はYMOブームとして大きく花開き、時代の潮流を作りましたが、現実的にグループ活動を継続させることには困難が伴います。

YMOのブレイクは細野さんには大きな負担を強いたようですし、当時の細野さんと坂本龍一さんとの確執は有名な話です。

この点については、次回のブログで坂本氏の命式からも見る予定です。

散解前(解散前)に「君に胸キュン」などをリリースし、芸能界を遊ぼうという気持ちになってから二人の仲は少し改善していったとのことです。

YMO は、散解後(解散後)に何度か再結成もしていて、2 人はその後、盟友となっています。

現実的には活動終了が決まり(年運の影響を脱し)、後は「遊ぼう」と精神性の比重が大きくなったとき(大運の影響が強くなった)に二人の仲は徐々に改善していったようです。

天中殺年のスタートの苦労も、人生を長いスパンでみるとまたその意味も変わってくると感じます。

才能と才能がぶつかり合う確執を乗り越えたからこそ生まれる絆というものもあります。

大運の位相法がよかったことは影響しているとは思います。


陽占を見てみます。

目につくのが南北に走る縦線の三連「龍高星」です。

龍高星は「改革、革新、放浪、旅、体験知」などの意味を持ちます。

三連はその意味が際立ちます。

龍高星は水質ですが、激流となり、音楽性の探求を求めて放浪性が強くなります。

改革的な精神も際立ち、一旦改革を求めるとそれに向かって突き進みます。

思考は偏りますが、突出した才能を持つとも言えますので、芸術面では才能を発揮しやすい形です。

また、知識、創造の探求のためには、孤独を厭いません。

細野さんは、結婚後早くに、音楽に集中するために家を出て一人暮らしをし、30回以上の引っ越しを経験しているということですので、まさに「放浪」、宿命から浮かびあがる細野さんの姿を現しています。

細野さんが、持って生まれた自分らしさ、才能を存分に発揮して生きている証でもあります。

生月天中殺があり、「龍高星中殺」を生み出します。

龍高星中殺は、改革、革新を求めながらも、いつのまにか時代の趨勢に取り込まれてしまうことがあります。

自分に戻るためには、自分の築き上げたものを壊さなくてはいけません。


YMO 時代の細野さんと重なります。龍高星の気質が強く、時代の風潮とは距離を置きたい細野さんにとっては、YMO の大ブレイクから解散まで、「過換気症候群」に陥るほどの苦しみを感じながらの活動だったようです。


「人間は褒められることがうれしいし、頑張った仕事で結果を出せれば、もっと木の上に登りたくなる。

でも、もしそれが無理している状態ならば自分でも分かるものです。

そう気づいたら下りてきて、また惹(ひ)かれる木に登り直せばいい。

僕は「ぶれない」という言葉が苦手。もっと柔軟でいいよと思っています。」

 

細野さんの言葉です。

龍高星中殺の所有者の方には、とても参考になる言葉だと思います。

それにしても 3 年で解散しようと思っていたところから、6 年続けたのですから、龍高星の別の側面「忍耐強さ」も感じさせられます。

現在、2008 年から始まる変剋律大運の真っただ中です。

細野さんは音楽活動を継続していますので、変剋律大運の突入時に精神苦があれば、陽転します。

普通に考えれば 2008 年は芸術選奨の大衆芸能部門で文部科学大臣賞を受賞しており、精神苦があったとはとれませんが、人の心は外からはわからないものです。

算命学の観点から少し心の中を覗かせてもらうと、2008 年からの大運「庚子」は調舒星が巡っています。

陽占との剋線も多く、セオリー通りで読むと精神苦の強まる時期です。

調舒星ですので、自分で望んだものではあるが孤独感を感じていたが、さらに自由に孤独になりたかったか、名誉を得たことに対しての反発があったか、なんらかの精神的な苦しみが人知れずあったのではないかと推測します。

2009 年のインタビュー記事でも

「いつも自分の居場所がないという思いがあるよ。」

「娘には『音楽家としては尊敬するけど人間としてはダメ』って言われちゃった。」

と、その片鱗を覗かせています。

いずれにせよ、算命学の観点からは、その頃の精神苦と彼の孤独性が、その後、さらに彼の音楽性や人間性を円熟させ、もっと多くの後進を惹きつける大きな引力となっている姿が浮かび上がります。

来年 2026 年「丙午」は西方に害が回ります。

天中殺年でもありますので健康面にはしっかり注意をしていただき、変剋律大運は 90 歳まで続きますので、ピカソのような息の長いご活躍を期待しています。

次回のブログでは坂本龍一さんを取り上げる予定です。


茶以伶

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